ワーキングカップル事情

ワーキングカップル事情
(著者)安井かずみ・加藤和彦   新潮文庫


去年の秋は柿の当たり年なのか、どこも多くの実を付けた。
母親に頼まれて、知り合いの家に柿を貰いに行ったときのこと。
突然の訪問だったが、運良く本人が在宅していた。
自営業が長い彼だが、家で会えることは珍しい。
両親は他界されて、今は大きな家に奥さんと子供三人の五人暮らしとなっている。


ついでに野菜もということで、家の周りの畑で立ち話が長くなった。
最近の景気の話、商売敵の出現、将来のために試験勉強中など、身辺の話題で会話が弾んだ。
その中に、パートに出る奥さんの愚痴が多くなったという話があった。
確か専業主婦だったはず・・・。
家庭の事情など窺い知る由もないが、景気の現状を実感することとなった。
田舎に寄せる不景気の波は、男の甲斐性など軽々と乗り越えて、夫婦で家庭を支える共働きを普通にしている。


「ワーキングカップル事情」安井かずみ・加藤和彦著。
昭和59(1984)年「とらばーゆBOOKS」に収録、昭和61(1986)年に文庫化。
クリエイティブな仕事で、第一線で活躍するワーキングカップルのお二人。
自分を犠牲にすることなく、お互いを尊重しながら楽しく営む家庭の事情が語られる。
矢張り極意は、親しき仲にも礼儀ありということでしょうか・・・。
加藤和彦さん(1947年生まれ)は、還暦を過ぎて今尚第一線で活躍中。
安井かずみさんは、1994年に55歳という若さで亡くなっている。合掌。


派遣やパート、アルバイトで生計を立てている人は多い。
男の家庭の夢は、甲斐性の問題を云々される収入で門前払いにされそうだ。
年頃の女性も、打算に打算が働いて、結婚には慎重になるだろう。
現在のワーキング事情は、カップルになれないシングルたちを大量に生産している感じを受ける。
少子化の問題に拍車が掛かる。
一人身の甲斐性の無いオジサンは、田舎の片隅でそんな日本を案じております。


マヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/01/13(火) 08:30:13|
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