寒い国から来た手紙

寒い国から来た手紙
(歌)泉谷しげる(作詞・作曲)泉谷しげる 
A:寒い国から来た手紙 / B:1/2ブルース
(フォーライフ FLS-1 ¥500 '75)


冬の国から都のすみへ便りがとどく こわれたユメにしがみつかずに 早く帰れと・・・


手紙を書かなくなった。
葉書も少ない年賀状を手書きするぐらいで、年1回。
もっぱら電話とeメールで済ませている。
漢字が書けなくなるはずだ。


家に届く郵便物も、きれいに印刷された甘いお誘いのDMと請求書ばかり。
たまにやって来る宅急便の手書きの送り状が新鮮に見える。
「オレオレ・・・」
汚い字面で見透かされるよりは、やっぱり詐欺には電話かな・・・(^_^)


温かい手紙が、冷えた心に染み渡った。
上京後のボロアパートに、母親がよく手紙を送ってくれた。
電話を引くには少々無理があった30年以上も昔の話。
おかげ様で、こわれたユメにしがみつくバカ息子は、今では立派なバカオヤジになりました・・・(ーー;)



帰る人より 残る人の終りのない顔 やさしい冬がもしあるなら それもみてみたい・・・
まぼろしよ 早く 消えてくれよ かわいた笑顔は 僕には似合わない


今年も残り少なくなって来た。
厳しい社会状況の中、こわれたユメを引きずって都を後にした人も多いと思う。
残った人の顔にも、かわいた薄笑いが浮かんでいるような・・・。
年越し派遣村・・・、今年は見たくないなぁ〜〜・・・。
寒い国から来る温かい手紙を尻目に、「オレオレ」の優しい声が、冷たい風の間から聞こえている。


マヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


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  1. 2009/11/26(木) 10:22:33|
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在日ふたつの「祖国」への思い

在日ふたつの「祖国」への思い
(著者)姜 尚中(カン・サンジュン)   講談社+α新書


バカチョンカメラ・・・。
何気ない一言が引っかかったようだ。
「それは朝鮮人の蔑称云々・・・」
随分昔の知り合いの言葉が、マヌケな心に澱となって残っている。


それ以前の人生の節目にも、在日の友人に色々世話になっていた。
外国人登録証のことを教えてくれたのも彼だった。
子供のころに移った新しい町では、出生など関係なく無邪気に遊んでいたもんだ。
目先の生活に追われるこちらの出生の方が、よっぽど疎ましく思われた。


語源については諸説があるようだが、気になる人がいるのは事実。
我が身に当てはめても、母ちゃんの何気ない言葉がチクチクと突き刺さる時がある。
知らなかったとはいえ、不用意な言葉の影響を考えさせられた。
姜尚中(カン・サンジュン)著『在日ふたつの「祖国」への思い』
分断された朝鮮半島と日本の100年が語られる。
そこには、戦争に翻弄された多くの人たちがいた。
それぞれに存在する真実の声は、冷たい海峡が隔てて届かない。
近くて遠い国の悲惨な歴史に、「バカチョンカメラ」は不用意だったと・・・思う(ーー;)


韓流ブームは今も続いているのだろうか。
一部の熱狂を尻目に、根強い差別意識を抱く人は多いような気がする。
数百年も遡れば、その出生などイイカゲンなものだとは思うのだが・・・。
海外で、白い人だらけの中に黄色い人を見つけてホッとしたことがある。
中国人か朝鮮人か日本人か分からなかったが、黄色い仲間意識を一方的に感じたもんだ。
こんなタワイモナイ経験と不用意な言葉の反省から、自分の「思い」の平衡度について考えてしまったオジサンです。


マヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


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  1. 2009/11/24(火) 13:26:10|
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サンセット

サンセット


近所で二人の方が亡くなった。
ご主人と、その後を追うように奥さんが4日後に逝かれた。
奥さんは看病疲れと葬儀の心労が重なったのだろうか。
お二人とも60代ではちょっと早いような気がする。


村の役回り上、葬儀の責任者のようなことになってしまう。
ご主人の告別式が終ったばかりだったので、電話で呼び出された時は驚いた。
相次ぐ悲しみに、喪家の困惑と混乱が想像される。
マヌケなオヤジも、困惑と混乱を抱えつつ喪家へ急いだのだった。


昔と違って、今は田舎でもほとんど葬儀場での式となっている。
お通夜・告別式と、流れるように進行して行く。
季節変わりの盛況のせいか、式場スタッフも少々お疲れ気味の様子。
粗相のないことを願うオヤジの質問にも、冷たい会場に相応しい冷たい態度で対応していただきました。


何度か葬儀に参列して、送られる人の遺志をあまり感じたことがない。
親族と参列者の、義務に彩られた盛大な見送りに、旅立つ本人の戸惑う顔が浮かんでしまう。
野垂れ死ぬにせよ式場で死ぬにせよ、死に方の意志と遺志は持っておきたいものだ。
「自分の死を心ない他人に邪魔されるのは御免だ」
以前の駄文、「寄り添って老後」の言葉を改めて心に刻んだ次第。


ヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


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  1. 2009/11/22(日) 19:50:13|
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すきま風

すきま風
(歌)杉 良太郎(作詞)いではく(作曲)遠藤 実 
A:すきま風 / B:幸せホテル
(CBS・ソニー 06-SH69 ¥600 '76)


人を愛して 人はこころひらき 傷ついて すきま風 知るだろう・・・


ヒガ〜シ〜〜、マヌ〜ケ〜ヤ〜マ〜〜、マヌ〜ケ〜ヤ〜マ〜〜〜。
大相撲九州場所が始まった。
福岡国際センターは連日満員御礼・・・とは行かないようだ。
TVに映る客席は、初日から見るも無残なすきまだらけ・・・。


ここのところ、すきまが目立つ客席が気にはなっていた。
しかし、一年の最後を締めくくる九州場所がこれほどひどいとは・・・。
いくらなんでも初日ぐらいは満員御礼でしょう。
それがスカスカ・・・。


貴乃花フィーバーの頃が懐かしい。
熱気ムンムンの客席は、冬でもウチワが大活躍だった。
割れんばかりの拍手、歓声、怒号、溜息・・・、熱かったぁ〜。
今では熱く燃えるモンゴルを横目に、すきま風が吹いているようだ。



夢を追いかけ 夢にこころとられ つまずいて すきま風 見るだろう
いいさそれでも 生きてさえいれば いつか しあわせに めぐりあえる・・・


盛り上がらないのは土俵上も同じ。
パラパラの拍手、落胆、ヤジ、失笑の中では、やる気も出ないだろう。
不景気を反映して、懸賞金にもすきま風が吹いている。
心技体の武道には、勝ち負けを超えた敗者の美学がある。
強い弱いのスポーツでは、勝者の派手なガッツポーズがあるだけだ。
相撲道とスポーツを混同する相撲協会の運営に、世間を無視した前の与党の運命を思い出してしまった・・・( 一一)
スカスカの九州場所を見ながら、自分のすきま風のことは差し置いて、何故か敗者の美学と相撲協会の行く末が気になってしまったオジサンです。


マヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


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  1. 2009/11/19(木) 09:15:39|
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さすらいの二人 (THE PASSENGER)

さすらいの二人
(監督)ミケランジェロ・アントニオーニ '75・イタリア=フランス=スペイン合作
(出演)ジャック・ニコルソン/マリア・シュナイダー 他


アレ?・・・、乗り間違えた・・かなぁ〜・・・?
早朝に夢うつつで乗り込んだ列車の行き先が、気になり始めた。
車窓を流れる景色をボンヤリ楽しんでいる間に、随分遠くまで来たようだ。
心ウキウキのまぶしい緑が、いつのまにか寂しい枯葉色に変わっている。


東の山から顔を出したお日様も、すっかり西の空に傾いた。
周りの乗客も、朝とは大分顔ぶれが違う。
可愛い女の娘の席には、デップリガッシリのオバチャンが・・・。
女の娘はどこ?・・・、じゃなくて、私の行き先はどこ・・・? 
人生の列車で途方に暮れるマヌケな男がいる。


ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「さすらいの二人(THE PASSENGER)」
こちらも、人生の列車で迷ってしまった男のお話。
過去を捨てたい男は、旅先で知り合った男の死をきっかけに、その男に成り変わる。
しかし死んだ男は、闇の世界でアブナイ仕事をしているのだった。
それぞれの過去が複雑に絡み合い、行きずりの女を巻き込んだ旅に出口はない。
そして迎える絶望的な終幕・・・。
映画史に残る7分に及ぶカットなしのロング・ショットは、何度観ても驚いてしまう。
ナルホドナットクの比喩と映像美に酔いながら、124分のさすらいが終った。


不毛の愛、孤独、絶望・・・、アントニオーニ監督のテーマは重い。
軽い男も、ソレナリに考えさせられてしまった。
「何から逃げてるの?」オープンカーで女が問う。
「後ろを振り向いてごらん」男の答に、後ろを振り返る女。
そこには街路樹に挟まれた一本道が、長く続いているのだった。
「何から逃げてるの?」「後ろを振り向いてごらん」・・・、そこにはゴミだらけの長い道が・・・クネクネと・・・(;一_一)



マヌケシウムを求めて、旅は続く・・・・・。


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  1. 2009/11/17(火) 10:38:43|
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